いずれも yawing のみに着目している点は類似している。
PNAS論文では、fruit fly に微小な金属片を取り付けて(?)、磁場によって aerial stumble を与えている。これはけっこーうまいやり方だと思う。シミュレーションでないとできなさそうなことをうまくやったわけだ。ただし、重量増加がどう影響するのかってのは多少気になる。
PRL論文はモデリングの話。だが率直に言って、大胆すぎるんじゃないかという気がした。実際に組織を調べての anatomical なアプローチが待たれる、といったところか。
つづく
PNASも全部読んだ。忘れないうちにメモ。
p. 4 の左下に結論がまとまっている。
少なくとも yaw について、
- halteres(平均棍)は、胴体の回転角速度(角加速度じゃね?)が大きすぎると、サチって sense できなくなる、と思われる
- 回転姿勢制御は、PD 制御でうまく説明できる
- (なんかよくわからん)「今回の反応が、visual な刺激でなく、実際にハエの体を回転させた」ことを強調。これは、 halteres が利いてるよという意味。で、haltere のセンシングと visual なセンシングのカップリングは "remains an open problem"
すごいなと思ったのは、ハッキリと「PD制御」ということを示した、あるいは示唆した、こと。
納得いかないのは、yaw しかやってないのに、やたらと一般化したがっていること。
PRL の方。
FIG. 1A & 1B を見ると、roll してるじゃん!
しかも FIG 1C を見ると、この paper で主題としている AoA の元となる pitch angle の変化よりも、stroke angle (positional angle) の左右差の方が圧倒的に顕著。タイミングは違うが。なのに roll については完全にスルーですよ。なんだかなぁ。
うーん。
FIG 1C をじっと見ると、左右の wing の kinematics 差は
- まず pitch で 2 周期くらい差ができる
- 同時くらいに positional と deviation は、pitch の差動と同時期に、やはり左右でわずかに差ができているが、pitch 変化が終わったあたりから明確に左右差が生じている。特に positional angles で顕著
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