先輩に教えてもらった。Ty Hedrick の単著。Commentary となってる。焦点を絞った review article 的な?要は FCT についての現状まとめ。引いてるFCT論文の主なものは4本くらいで、Dickson et al. (last author は Michael Dickinson) だけは読んでないので読みたいところ。ってか読まないといかん。ともあれ、前半の、FCTのまとめのところはほぼ知ってることだったので読まなくてもよかった。面白いのは後半の evolution of insect flapping/wings についての仮説というか妄想(?)。
小さな翼のグライダ的昆虫を初期状態と仮定して、そこから2系統への進化を考えている:
- 翼を大きくしただけのグライダ→投入リソース小さめで揚抗比も改善し、安定飛行もできる。が、羽ばたきと違って滑空のみなので生存競争に破れて絶滅?とにかく今はそういうやつはいない(よね?滑空だけする翼の長い昆虫、いるの?)のでたぶんデッドエンド
- 翼は小さいままでまず羽ばたく→性能(揚抗比)的にはあまり改善しないが、とにかく安定する(FCTで!)
- 翼を大型化→性能も向上。Powered flight できるので large wing glider に勝利して現在までつながる
内容そのものよりも、ためになったのは、Ty の視野の広さ。ちょうど scope についてなど考えていたところだったので、うまいなと。今回は evolution に触れてみた、という感じだが、彼は今後どっちへ行くのかな。Neuro へは行かなそうに思えるが… Seattle と協力するのかもなぁ。
No comments:
Post a Comment