2011-12-15

修士院生に大切なこと

ってタイトルにしたけど他の立場の研究者にもある程度は当てはまるかも。でもいま自分がはまってるのが後輩の修士の面倒の見方をちょっとまずったなぁということなので修士を念頭に。

具体的な goal の設定と、それを常に意識することが必要。具体的なってのを具体的にいうと、

「こういう背景・目的があって、こういう実験・計算をしました。こういう結果が得られたので、こういうことが言えます」

という短いストーリが書けること。結果まだ出てないって?じゃあそこは(仮)でいいから。

「こういう背景・目的があって、こういう実験・計算をします。こういう結果が得られたとして、こういうことが言えます」

これなら書ける?書けない?じゃあ最終的に修論書けないよね。

特に大事なのは、「こういうことが言えます」の部分かも。それ、目的に対応してる?自分も含め、そもそも「こういう結果がでました」で終わりで、「こういうことが言えます」まですぐ出てこない人も多いんじゃないかな。でもそれって端的に言うと「なんでそんな研究したの?」ってことになるんだよね。「いやー、なんか面白い結果が出るかと思って」としか返せない感じ。それは卒論までだよね、と言われるかも。いや、実際に面白い結果が出ればそれでいいっちゃいいんだけど、そこは後付でいいから「実はこういう目的に対応してます(こういう嬉しいことがあります)!」ってのを自信を持って言えなきゃ(書けなきゃ)いけない。

時期的には、M1の4月に設定するのは無理だろうから、その時点ではテーマの大枠でもいいと思う。なので、たとえばM1の夏休みとか、遅くとも中間発表までにはこれを書く。書いたらすぐ先生にどうですかってメールして、必要なら練り直す。

で、この goal をずっと意識することも重要。「どういうストーリで修論書こうかなぁ」ってのを、単純作業以外の時間は意識しておいて、「あれ?このストーリは微妙かな」ってなったら修正。「Aという実験をしました」はちょっとできそうにないので、代わりにBという実験をしよう。あ、でもそうするとこれ結果出ても当初の目的満たしてなくね?じゃあ目的修正するか?みたいな。

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面倒を見る(固く言うと「指導する」)立場からすると、どこまで口をだすか、どんなことに口をだすか、が難しい。さらに作業内容の分担も難しい。

(ミカン(おいしい))

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