2011-12-17

すぐに古くなる表現 in sci-fi

たとえばリアリティを出そうとするあまり(だと思うけど)うっかり遠未来の宇宙船に「ブラウン管」とか「LCD」とかが出てきて「あーそこ固有名詞にしちゃったかー。ディスプレイくらいにしとけばよかったのにね」っていうアレ。ここらへん、絵がない小説の強みを活かして最大限ぼかすってのは、アリだと思うんだけど。

ただ、そんな事言ったらそもそも画面を見るのか?とかいう話になってくる可能性はある。網膜に投射するとか、脳に直結、とかね。小川一水は今月のSFマガジンのインタビューで「情報端末とかの部分は脳内で読み替えて」みたいに言ってたけど、結局はそうなるのかな。

でもまぁ、他にどんなのあるかなぁと考えるのは面白い。カーボンナノチューブとか、意外とそうなりそうって気がする。「構造材はとにかくCNT!」っていうSFは50年くらいしたらアレな感じになってそうで、現実の材料の進展が楽しみ。楽園の泉のウィスカーは古臭いとか思わないんだけど、それは身近に全然出てこないからかな。材料力学の教科書には確かに載ってたけど、話題にはならないよね。昔はいまのCNTばりに期待されてたのかな。

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